この記事でわかること

  • afade フィルタでフェードイン・フェードアウトを行うコマンド
  • t(タイプ)、st(開始時間)、d(継続時間)の意味
  • カーブタイプ(trisinexp等)の違い
  • 動画ファイルの音声トラックに適用する方法
  • フェードイン+フェードアウトを1コマンドで組み合わせる方法

テスト済みバージョン: FFmpeg 6.1で確認済み(ubuntu-latest / CI検証済み) 対象 OS: Windows / macOS / Linux


基本コマンド

フェードイン(冒頭を徐々に大きく)

ffmpeg -i input.mp3 -af "afade=t=in:st=0:d=3" output.mp3
パラメータ説明
t=inフェードイン
st=00秒フェード開始位置
d=33秒フェードの継続時間

フェードアウト(末尾を徐々に小さく)

まず音声の長さを確認します:

ffmpeg -i input.mp3 -f null /dev/null 2>&1 | grep Duration

末尾10秒からフェードアウトする例(全体が60秒の場合):

ffmpeg -i input.mp3 -af "afade=t=out:st=50:d=10" output.mp3
パラメータ説明
t=outフェードアウト
st=5050秒フェード開始位置
d=1010秒フェードの継続時間

フェードイン+フェードアウトを同時に適用

-af に複数フィルタをカンマ区切りで記述します:

ffmpeg -i input.mp3 -af "afade=t=in:st=0:d=3,afade=t=out:st=50:d=10" output.mp3

カーブタイプの指定

curve オプションでフェードの形状を変えられます:

ffmpeg -i input.mp3 -af "afade=t=in:st=0:d=3:curve=sin" output.mp3
カーブ名説明
tri直線(リニア)。デフォルト
sinサイン波カーブ。自然な聴こえ
exp指数関数。急激に変化
squ二乗カーブ。緩やかに始まり急に変化
log対数カーブ。最初が急で後が緩やか

動画ファイルの音声にフェードを適用

ffmpeg -i input.mp4 -af "afade=t=in:st=0:d=2" -c:v copy output.mp4

-c:v copy で映像はそのままコピーし、音声だけを処理します。


映像のフェードイン・フェードアウトと組み合わせる

映像(fade)と音声(afade)を同時に適用:

ffmpeg -i input.mp4 -vf "fade=t=in:st=0:d=2" -af "afade=t=in:st=0:d=2" -c:a aac output.mp4

よくある注意点

フェードアウトの st は音声の実際の長さに合わせる

st + d が音声の長さを超えても問題はありませんが、フェードが途中で切れる場合は長さを確認してください。

-c:v copy との組み合わせで音声のみ再エンコード

映像に変更を加えない場合は -c:v copy で映像の品質を保持したまま音声だけを再エンコードできます。


関連リソース

よく使うオプション・フィルタ・コーデック設定をまとめた PDF チートシートです。手元に置いておくと調べる時間を短縮できます。

FFmpeg チートシート

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動作確認: ffmpeg 6.1 / Ubuntu 24.04 (GitHub Actions runner) 一次ソース: ffmpeg.org/ffmpeg-filters.html#afade / trac.ffmpeg.org/wiki/AudioVolume